入江FTとは?
入江FTとは
入江フィンガー・テストの略
FT(エフティー)とも呼ばれています。
漢方家であられた故・入江 正(いりえただし)先生が
漢方(湯液、鍼灸)のために開発した独自の診断法で、
軽く指をスライドさせるだけで、他の筋力テストとは異なり、
診断に利用する指に殆ど筋力を使わず、
非常に微妙かつ精密な診断ができます。
なお、この方法を用いれば六部定位脈診に代わる診断ができます。
また、陰陽論に基づいた相対的な診断が可能であるばかりでなく、
西洋医学にも応用できる診断法です。
フィンガー・テストは自分の指を使うだけで、患者さんや第三者の指を必要としないため、熟練すると瞬時に正確な診断が出せるようになります。
東京入江FT塾の歩み
大阪で塾(講習会)としてスタートし、
東京に高橋敏医学博士を塾長として受け継がれ、
さらに発展し今年で23期生を迎えております。
入江正(いりえ ただし)先生のプロフィール
入江先生 入江FT創始者
- 1927年9月5日生
- 1949年
第七高等学校を卒業
- 1953年
九州大学理学部数学科を卒業
- 1954年より2年間
京都大学大学院で統計数学を研究
- 1955年
入江薬局を経営。湯液の研究を開始。
- 1972年
鍼灸師の免許取得。間中喜雄博士に師事。
近畿大学医学部にて有池滋教授らの協力を得、
新しい鍼灸治療法の技術開発に取り組む。
その後、入江フィンガー・テストを開発。
迷信とされていた五行論の診断的価値を実験的に証明する。
従来の経絡治療に加え、経別、経筋、奇経を取り入れた独自の
入江式鍼灸治療システムを開発。
- 2002年2月死去 享年74歳
著書 「経別・経筋・奇経療法」「臨床東洋医学原論」「漢方治療原論」参考資料詳細はこちら
入江先生によるFTと講義(動画)
高橋敏(たかはし さとる)医学博士のプロフィール
高橋先生 高橋外科医院院長・医学博士
- 1952年 4月29日生。
- 1977年
杏林大学医学部卒、同年東京女子医大第2外科入局。
- 1987年
学位取得後退局し、外科医として開業。
生涯医療を理想として診察に携わっていくなかで西洋医学に限界を感じ、北京解放軍総医院主任軍医・佐藤京子に師事。
その後東方医学会、日本漢方協会などで鍼灸・湯液を学ぶ。
- 1993年
入江FT開発者・入江正に師事。
- 1994年
東京入江FT塾が発足し塾長に就任。
FTによる鍼灸・湯液治療の普及につとめ現在に至る。
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